INTERIOR(その7)


   色のついた名称をクイックすると簡単な用語説明が別ウインドウで上にでます。


マニュアルミッション風シフト周り自作

オークションでMT風の木製シフトノブを安く手に入れました。汎用のシフトノブですがシャフト径さえ合えばゴルフ3の場合簡単に取り付けが可能です。ノーマルATノブの横にあるイモねじを六角レンチで外して新しいシフトノブをイモねじで高さを合わせながら止めるだけです。
天然木で大変気に入りました。嬉しくて眺めていると・・・これにシフトブーツをつければ本当にMTにみえるのではないか?!マニュアル車の純正シフトトリムをブーツごと取り付ければ簡単ではないかと・・・しかしゴルフ3ATのシフトストロークが大きいのでMT用をそのままでは、取り付け出来そうにないことに気が付きました。しかたないあきらめるか?

・・・そうだ!それらしく作ってしまえばいいや!



アルミ板

用意するものは

アルミ板(00×00cm厚み)
本革(ラム)10ds
キャップスクリューボルト6本

金切りはさみ・カッターナイフ
皮革用接着剤・ホッチキス
ドリル・六角レンチ・スパナ
セロテープ・油性ペンなど

ノーマルのAT用シフトトリムに合わせながら金切りはさみでアルミ板を切ります。薄いので直線部分はカッターナイフでスジを入れて折ることも可能です。この方が直線はまっすぐに切れます。また薄いので金切りはさみが家にない場合は普通のはさみでも切れます。但し、アルミ板を切るとはさみやカッターの歯をかなり傷めますのでご注意ください。

アルミ板2
アルミトリム

ノーマルのAT用シフトトリムの上に置いてみたところです。最終的にはこのトリムにボルト止めしますので位置あわせしながらシフトレバーの動きの妨げにならないようにトリムほぼ一杯に作ります。
シフト左の細長いくぼみ?(何のためにあるの?)がちょうど悪い位置にありますのでボルト締めのときに一工夫必要です。

切り抜いたアルミ板の裏側に半分の巾でアルミ板をもう一枚張り合わせます。
革の厚み分の逃がしと強度面で必要です。真ん中をくりぬいた部分のアルミを切って作りました。長さが足りないので継接ぎになっていますが、裏ですのであまり目立たないと思います。アルミとアルミの接着にはエポキシ樹脂系のボンドがベストかもしれませんが、皮革用に用意した合成ゴム系のボンドでも十分接着できます。合成ゴム系のボンドは張り合わせる両面に薄く伸ばしてそのまま10分ほど放置します。ボンドを塗った部分が指で触ってもベタつかなくなったら貼り合わせてください。

トリム裏側
アルミトリム

ビニール袋を利用してブーツの型合わせしました。
ゴルフ3はシフトのストローク(Pレンジから1レンジまで)が長いので現物にあわせてみないとわからないのでこの状態をテープで仮止めしてシフトチェンジをしてみました。何度かシフトを繰り返し、そのたびに切ったり張ったりして原型(型紙)を作りました。これに合わせて本革でブーツを作ります。高級車のセンタープレス風に継ぎ目は1ヶ所にしました。ただ単にその方が簡単だっただけですが・・・柔らかい革だから出来る技です。

ビニール原型を展開して型紙にして少しずつ調整しながら作ります。革を型紙にあわせて後で調整がしやすいように一回り大きめに切ります。やはりここでもシフトのストロークの具合を現物にあわせてみなければなりません。継ぎ目部分をホッチキスで仮止め、このブーツを作ったアルミトリムにテープで仮止めして取り付けてみます。シフトチェンジをしてみるとやはり型取りのビニールとは厚みが違うので動きに違和感があります。

シフトブーツシフトブーツ
ブーツ裏側

問題はPレンジに入れたときに、奥側のブーツのたるみ、逆に手前側のブーツの引っ張りが出てきます。そのため最初からPレンジ側に少しブーツを傾けて取付けしました。その分1レンジが入りにくなる可能性がありますが今まで1レンジ使った覚えがないのでPレンジを優先しました。
ブーツの継ぎ目は糸で縫うつもりでしたが縫い目が表面に出るとかなり上手に縫わなければ目立ちますのでボンドとホッチキスを使い縫い目がない見えないタイプに仕上げました。

あとはキャップスクリューボルトでノーマルのATトリムにボルト締めします。デザインを考えて6本のボルトで取り付けました。ノーマルのATトリムと作ったアルミトリムにドリルで穴を開けてキャップスクリューボルトを通して六角レンチとスパナを使って締め付けるだけです。
ここにも「VOLKSWAGEN・RACING」のロゴマークシールをパソコンで作って貼ってみました。

シフトブーツ
シフトブーツ

手間は掛かりましたが友人の評判もいいですし、MTだと思って乗り込んだスタンドやディラーのサービスマンがびっくり!また自作だと言う感心してくれます。



[ご注意]
ここでは、私が行ったプチ改造について参考になればと書いておりますが、今回のシフト周りの改造はシフト表示が手元で確認できませんので、メーター内のシフト表示を確実に確認の上で安全運転して下さい。
なお、手元にシフト表示がないため車検には通らないかも知れません?!
改造方法や事故については、私どもでは一切の責任は持てませんので自己責任で行ってください。

実用新案出願中です



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